2016年印象に残った歌舞伎、舞台、ドラマ、映画、ライブ
印象に残っている歌舞伎観劇10選。
1月:大阪松竹座(全体)
今年の観劇はじめでした。印象的だったのが、この座組のリーダー・片岡愛之助さんの魅力。朝からほぼ出ずっぱりでしたが、どの演目でも伸び伸びと演じられていて、実に輝いていらっしゃいました。東京で見ていた際には感じなかった彼の魅力をたくさん感じることができました。彼は上方の役者さんなんだなぁ、と思いました。中村壱太郎さんの雲の絶間姫(『鳴神』)を見られたのも嬉しかったです。
2月:歌舞伎座『籠釣瓶花街酔醒』
私は最近歌舞伎を見始めたので、尾上菊之助さんのは立ち役ばかり拝見していたのですが、この八ツ橋は最高でした。花道でにっこり微笑んだあのシーンの匂い立つ色香は忘れられません……!
3月:大阪松竹座『スーパー歌舞伎Ⅱ ONE PIECE』
新橋演舞場にも2回お邪魔しましたが、こちらにも(博多には行けなかった……(無念))。新しく参加した尾上右近さん(サディーちゃん、マルコ)がまた良かったですねぇ。ファーファ―タイムに囚人になって参加していらっしゃった尾上右近さんとハイタッチできたのが良い思い出。同行した両親と妹も喜んでくれたようで良かったです。
4月:歌舞伎座『幻想神空海』
市川染五郎さんと尾上松也さんには、お顔立ちや雰囲気などに何となく似たものを感じているのですが、その二人が中心となって新作を創り上げ、劇中では親友を演じていることが無性に愛おしく感じられた作品でした。すっきりとお痩せになり、かつ、新鮮な中国風の衣装を身につけた中村米吉さんの美しさにはっとしたのも覚えています。
6月:歌舞伎座 第三部『義経千本桜』吉野山・四の切
染五郎さんの静御前が予想の何倍もきれいで驚いたのを覚えています。そして、市川猿之助さんの狐忠信!
8月:歌舞伎座『廓噺山名屋浦里』
2016年は中村屋ご兄弟の共演がなかなか見られず、もどかしい1年でした。その共演が見られた上、お話がまた良いお話なんですよねぇ……。きっとたくさん傷付いてきたに違いない浦里は、それでもきれいな心を持つかわいらしい人で、花魁としての矜持もある。七之助さんにぴったりのお役でしたが、これから、中村壱太郎さん・中村児太郎さん・尾上右近さんの浦里も見てみたいと思います。古典になっていって欲しい。基本的に1回ずつしか見ないのですが、これは今年唯一2回観に行きました。山名屋の中庭、最後の花魁道中など、舞台美術のひとつひとつも魅力的でした。
10月:錦秋名古屋顔見世『菅原伝授手習鑑』寺子屋(日本特殊陶業市民会館)
若手の勉強会を含め、「寺子屋」は今年、4回見る機会があったのですが、一番印象に残ったのが、この公演です。何回も見ていて話の筋は分かっているし、決して素直に感情移入ができる話ではない中で、知らないうちに泣いてしまっていたのが、この名古屋の「寺子屋」でした。配役は、
でした。この後の『品川心中』も好きだったなぁ。
10月:巡業『獨道中五十三驛』(東京エレクトロンホール宮城)
巡業千穐楽。坂東巳之助さんが大好きなので、とても嬉しい大抜擢でした。化け猫のくだりと、早変わりとに夢中になっているうちに、あっという間に終わってしまいました。歌舞伎は役者さんを観る演劇なんだなぁ、と思いました。あ、Aプロ・Bプロどちらも楽しみました。
12月:歌舞伎座『あらしのよるに』
中村獅童さんのがぶはとてもいきいきしていて、たくさん笑わせてくれつつ、自分が狼としてヤギのめいに向き合わなくてはならない悲哀をしみじみ感じさせてくれました。そして、尾上松也さんのめいのキュートさ! 存在からにじみ出る愛らしさがあって、早いうちに、四の切・狐忠信の再挑戦を見たいと思いました。新作だけど、古典歌舞伎の演出方法をとっていたこともあり、市川中車さんにはこれまでで一番、歌舞伎役者らしさを感じました。
12月:歌舞伎座『五人道成寺』
これと『元禄花見踊』は、舞踊を観る楽しさを素直に感じられた演目でした!
歌舞伎ではない舞台で印象に残ったのは、
でした。
映画で印象に残ったのは、
でした。
ドラマで特に印象に残ったのは
- あさが来た
- 重版出来
- ちかえもん
- 真田丸
でした。
ライブで印象に残ったのは
- THE YELLOW MONKEY@さいたまスーパーアリーナ
- THE YELLOW MONKEY@横浜アリーナ
- Cocco@渋谷NHKホール
- THE YELLOW MONKEY@日本武道館(メカラウロコ・27)
でした。
THE YELLOW MONKEY SUPER メカラウロコ・27 日本武道館 セットリスト イエモン最高‼︎
THE YELLOW MONKEY SUPER メカラウロコ・27 日本武道館 セットリスト
1.MORALITY SLAVE
2.DRASTIC HOLIDAY
3.FAIRY LAND~電気じかけのナルシス
4.SECOND CRY
5.FINE FINE FINE
6.VERMILION HANDS
7.聖なる海とサンシャイン
8.Four Seasons
9.SHOCK HEARTS
10.RED LIGHT
11.セルリアの丘
12.パンチドランカー
13.Sweet & Sweet
14.太陽が燃えている
15.SUCK OF LIFE
16.Father
17.フリージアの少年
アンコール
1.This is For You
2.真珠色の革命時代(Pearl Light Of Revolution)
3.Subjective Late Show
4.砂の塔
5.東京ブギウギ(おそそブギウギ)
6.アバンギャルドで行こうよ
7.悲しきASIAN BOY
※コピペでの転載などしていただいても構いません。
中村屋 門出二人桃太郎記念 限定酒(大信州)が届きました
今日、こんなものが届きました。
中村屋 門出二人桃太郎記念 限定酒です。来年(2017年)2月、歌舞伎座の二月大歌舞伎で、中村勘太郎(波野七緒八)くん、中村長三郎(波野哲之)くんが初舞台をつとめることを記念したお酒ですネ。
こちらのお酒を知ったきっかけは、中村屋の錦秋特別公演2016でした。
◆錦秋特別公演に関する自分のtweetまとめ
【中村屋錦秋特別公演 文京昼の質疑応答①】「勘九郎さんの足を踏む音が印象的なのですが……」「祖父の芝翫に習ったのですが、かかとで直接踏むと膝をいためるので、つま先、土踏まず、かかとの順におろす。それを一瞬でやる」
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2016年11月10日
【中村屋錦秋特別公演 文京昼の質疑応答②】「これまでやった役でまたやりたい役、初役で挑戦したい役」に対する勘九郎さんの答え。「鏡獅子は大切にしていきたい。やりたいのは道成寺。今度五人で踊りますが。歌舞伎座閉場のときの道成寺は、舞台観ないで、奈落で舞台の音に合わせて踊っていました」
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2016年11月10日
【中村屋錦秋特別公演 文京昼の質疑応答②】「これまでやった役でまたやりたい役、初役で挑戦したい役」に対する七之助さんの答え。「年齢によってそれぞれの状況で演じられるから、今までやった役はまた改めて演じてみたい。初役で挑戦したいのは、八ツ橋、揚巻。立女形といわれる人の役」
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2016年11月10日
【中村屋錦秋特別公演 文京昼の質疑応答③】「七之助さんの色気は……」「芸の肥やしの話が問題になっていますが、僕は無いと思うんです。昔は吉原に行くのとかも、人や仕草の観察の意味があったけれど、今はただの女遊び。諸先輩の真似が、僕の体を通して発揮されるから、僕の色気という風になる」
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2016年11月10日
【中村屋錦秋特別公演 文京昼のトーク】廓噺山名屋浦里の話。勘九郎さんが「古典になってほしいですね」と言ったら、七之助さんが「なるでしょう」と。七之助さんの楽屋に、中村壱太郎さんや中村児太郎さんが来て「自分も山里やりたい」と言ってくれたのが嬉しかった、ぜひ、やって欲しい、と。
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2016年11月10日
【中村屋錦秋特別公演 文京昼のトーク】真田十勇士の話。初演の時には観に行かなかったという七之助さんですが、今回は観に行かれたそう。勘九郎さんがずっと出ずっぱりで大変そう、と(笑)
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2016年11月10日
【中村屋錦秋特別公演 文京昼のトーク】最近、七之助さんが、狂言師の三宅さん誘われて、初めてプロレス(DRAGON GATE)を観て、面白かったそうです。そしたら、勘九郎さんが「俺のテリトリーにようこそ」という感じでおっしゃっていました。
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2016年11月10日
七之助さんの汐汲は、衣装の変化に加え、汐汲みかご、手拭い、三蓋傘など、道具にも変化があって、観ていて楽しかったな。切ない歌詞だと思うので、後で調べてみたい。女伊達で勘九郎さんの女形、初めて拝見して新鮮だったなぁ。楽しそうに踊られるのがとても好きだった。
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2016年11月10日
会場でも申し込みを受け付けていたのですが、私はその場ですぐ申し込んだのではなく、11月12日に放送されたフジテレビの密着番組を見ての申し込みでした。
中村屋のドキュメンタリーを見た勢いで、門出二人桃太郎限定仕込み清酒を申し込む。こういうとき、人は、物以上に物語を買うのだなぁ、と実感する。
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2016年11月12日
この日本酒のラベルを取っておいたら、何十年後かに「私はこの二人の初舞台も観ててね、そのときの記念のお酒も買ったんだけどさ」という話ができるかと思うと、今から楽しみ。
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2016年11月12日
まだ飲んでいないので味のご報告はできませんが、取り急ぎ、ラベルなどの感じが伝わればと思い、ブログを書きました。
さて、ラベルが上手く剥がせるかどうか……。