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懸想文

国語講師 吉田裕子のエッセイ、歌舞伎観劇メモ、古典作品や長唄・端唄の現代語訳など

2015年、特に素敵だと思った本・音楽

◆2015年に特に素敵だと思った本 何かしらの機会があって人に教えた作品が印象に残っています。 例えば、学校で、高2現代文を担当しておりました。その授業の中で読んだ『こころ』『「である」ことと「する」こと』などは何度も読み込みましたが、そのたびに…

12/20(日)-12/26(土)の1週間で読んだ本

高校生のとき読んでいた参考書を読み返して驚いたのが、13年も経った今も、よく、読んだときの感覚を覚えているということ。あのころに繰り返して読んだものは、「覚えよう!」「覚えなくては!」という意識とは別に、頭と心に染み込んでいるのだなぁ、と。…

12/6(日)-12/12(土)の1週間で読んだ本

吉祥寺 古典を読む会の準備に追われた一週間。 メンバーの一人に、古典和歌に造詣が深い方がいらっしゃるので、「その方の前で不用意なことは言えない」だとか、「その方にも一つでも新鮮な発見があったと思ってもらいたい」だとかいう思いがあって、必死に…

11/29(日)-12/5(土)の1週間に読んだ本

今週は、充実した雑誌や図録、筋書きに胸をときめかせた1週間でした。『家庭画報』や『婦人画報』『和楽』『演劇界』の新年号のおめでたさ。 講談社野間記念館の図録に、講談社創業者の野間さんの、以下の言葉が載っておりました。 雑誌の本領は、雑なるにあ…

11/22(日)-11/28(土)の1週間に読んだ本

文学フリマに向けて自作短歌を整理したり、とある公募に向けて文章をまとめたり、新古今和歌集と格闘したりしていた一週間でした。井上ひさしさんの遺志を継ぎ、山田洋次さんが書き、森本千絵さんが描いた絵本。20日発売のこの本、読みたいと思っていたら、…

11/15(日)-11/21(土)の1週間で読んだ本

本を読むと、手帳にメモを取ることが多いのですが、今週はたまたまその写真を上げている本がふたつ。字が汚くてお恥ずかしい限りですが(^^;; SWITCHでの対談が面白かった山極寿一先生の本。「勉強法」という書名には違和感。「生き方」の本として読む分には…

11/8(日)-11/14(土)の1週間で読んだ本

8日の日曜日、平泉(岩手県)に旅行に出かけました。あいにくの雨でしたが、貴重なものをたくさん見ることができました! その興奮さめやらず購入した図録が、今週の読書始めです。 また、今週は主宰勉強会「吉祥寺 古典を読む会」がありました。テーマは「…

11/1(日)-11/7(土)の1週間で読んだ本

学校の授業で『こころ』(夏目漱石)を扱うため、『こころ』関係の本をたくさん読んでいます。教えるとき、授業というはっきりした〆切がある分、集中的にいろいろ読むことができるので、楽しいですね♪ いろいろな解釈のできる『こころ』。授業が終わるころま…

10/25(日)-10/31(土)の1週間で読んだ本

塾の授業がお休みになる週だったので、たくさん本が読めたら良いなぁーと思っていたのですが、蓋を開けてみたら、お芝居ばかり見ていて普段よりも読んでいないという体たらくでした!「昼の部」「夜の部」と数えずに、作品ごとに数えれば、週に14本も見た訳…

10/18(日)-10/24(土)の1週間に読んだ本

独立したブログ記事も書きましたが、猿之助さんの写真集が印象に残っています。来週は塾がお休みなので、たくさん読めたら良いなぁ……(^^)写真集『四代目 市川猿之助』 感想など - ヨシダユウコの覚え書き3,780円ということで一瞬躊躇したけれど、「現代版役…

写真集『四代目 市川猿之助』 感想など

ワンピース歌舞伎など、乗りに乗っている四代目 市川猿之助さん。この10月、豪華な写真集が発売されました!四代目 市川猿之助作者: 長塚誠志出版社/メーカー: パイインターナショナル発売日: 2015/10/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブロ…

10/11(日)-10/18(土)の1週間に読んだ本

ヤフオクで、古い歌舞伎の筋書を集めるのにハマっております。今週は、手もとに届いた戦前の筋書を読むのが楽しくて仕方ありませんでした~♪ 昭和6年七月興行 東京劇場の筋書を手に入れました。義経千本桜、色彩間苅間、一本刀土俵入、かっぽれ、と今日もよ…

10/4(日)-10/10(土)の1週間で読んだ本

カルチャースクールや講演の準備として読んだ古典文学の本、そして、趣味の歌舞伎の本の1週間でした。 届いたよ。最近とても中村扇雀さんが好きなので、インタビューが嬉しい。「虎之介は、十七歳の自分にできる最高の仔獅子を一所懸命目指している感じがし…

『源氏物語』五十四巻の一行要約 あらすじを把握したい方のために

『源氏物語』54帖を概観できるよう、各帖のあらすじを1行でまとめました。 桐壺 光源氏の誕生。母・桐壺更衣は帝のの他のきさき達からの嫉妬で病死。 帚木 光源氏17歳。ライバル頭中将らと恋愛談義。中流の人妻・空蝉との恋。 空蝉 空蝉宅に忍び込む光源氏だ…

9/27(日)-10/3(土)の1週間で読んだ本

院試に、「興味を持っている作品について、その理由と、作品に関し勉強してきた内容と、これから研究していく方向性について1000〜1200字で書く」という出題があることが分かっていた(数年間ずっと同じ問題だった)ので、『義経千本桜』について書くことに…

9/20(日)-9/26(土)の1週間で読んだ本

『今昔物語集』を取り上げる「吉祥寺 古典を読む会」に関連して、芥川龍之介の短編をいろいろと読んだ一週間でした。(あれこれ読んでいますが、全て足しても、たいしたページ数ではありません(笑))11月の「吉祥寺 古典を読む会」『俊寛』でも、参考作品とし…

9/13(日)-9/20(土)の1週間で読んだ本

今週は何と言っても、つんく♂さんの自叙伝・闘病記である『だから、生きる。』を読んだことが忘れられない。今週ちょうど、インタビュー番組も放送されていたけれど、仮定法的な問いかけを断ち、「生きる」という覚悟を決めたつんく♂さんの姿。 自著を発見し…

9/6(日)-9/12(土)の1週間で読んだ本

金曜日にお着物を買いに行くことが決まっていたので、着物入門の本を夢中になっていた1週間でした。結局、卒業式や友人の結婚式に着ていけるような色無地をひとつ、日常生活のオシャレとして着ることのできそうな紬をひとつ、呉服屋で買いました。その勢い…

8/30(日)-9/5(土)の1週間で読んだ本

学校も新学期がスタート。来週には、塾の新学期も始まります。移動時間を活かして、たくさん読めたら良いなぁ(*^^*) NHKの昔話法廷が面白いので、元祖・昔話法廷とも言うべき、こちらの作品を引っ張り出してみた。皮肉と言うより、あからさまな厭味が続くと…

8/23(日)‐8/29(土)に読んだ本

「旅先でいっぱい本を読むぞ!」と意気込んでいた割に、「吉祥寺古典を読む会」の年報の発行準備などにてんてこ舞いで、あまり冊数を読めなかった1週間でした。 あと、ここに載せてないものも含めて寺社のパンフレットや美術館・宝物殿の図録に読みふけって…

8/16(日)-8/22(土)で読んだ本

歌舞伎役者関係の本ばかり読んでいた1週間(笑)昔、レッドブルのメンタルVer.みたいな感覚で、起業家さんの自叙伝や自己啓発本をたくさん読んでいた時期があった。前向きな姿勢や弛まぬ努力が綴られた本を読んで、「あぁ、私も頑張ろう」と。最近はその役割を…

芥川龍之介『俊寛』の読書メモと、その背景にある「俊寛もの」の蓄積

羅生門・鼻 (新潮文庫) 作者: 芥川龍之介 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2005/10 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 38回 この商品を含むブログ (88件) を見る 10月の錦秋名古屋 顔見世でも、10月末からの平成中村座でも、『平家女護島 俊寛(へいけに…

太宰治『富嶽百景』から、富士山への評価など

富嶽百景・走れメロス 他八篇 (岩波文庫) 作者: 太宰治 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1957/05/06 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 23回 この商品を含むブログ (29件) を見る 太宰は、その、思春期を引きずったような感受性(今だと「中二病」と評…

8/9(日)-8/15(土)の1週間で読んだ本

備忘録がてら、毎週貼り付けてみようと思います。 週刊朝日増刊 甲子園2015 - 2015年 8/10号 [雑誌] 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2015/08/01 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (2件) を見る 94年生まれで、ついこの前高校生だった大谷翔平く…

(読書メモ)夏目漱石の描く「嫉妬」の生々しさよ――『彼岸過迄』より

彼岸過迄 (新潮文庫) 作者: 夏目漱石 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1952/01/22 メディア: 平装-文? 購入: 2人 クリック: 39回 この商品を含むブログ (47件) を見る 『彼岸過迄』がセンター試験の題材となったことがある(2008年)。出題されたのは「須永…

坂東玉三郎丈「歌舞伎の間口を広げようと思ったことはない」――『演劇界』(2015年9月号)インタビューより

演劇界 2015年 09 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/08/05 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 今月号は、巻頭に、坂東玉三郎さんのインタビュー(聞き手は、TBSアナウンサー 安東弘樹さん)。65歳になられてもなお、匂い立つ美し…

佐々木健一『日本的感性 触覚とずらしの構造』(中公新書)のメモ

現代文や小論文の指導をしていて嬉しいのが、幅広い文章に触れられること。今日は、慶應義塾大文学部の小論文(2011年)の素材文が面白くて、幸せでした。 日本的感性―触覚とずらしの構造 (中公新書) 作者: 佐々木健一 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日…