八月納涼歌舞伎 第1部「おちくぼ物語」「棒しばり」・第2部「逆櫓」「京人形」感想@歌舞伎座
歌舞伎 棒しばり(Bo Shibari) - YouTube
こちらの映像は、中村勘三郎さんと坂東三津五郎さんが演じた「棒しばり」。
今回の歌舞伎座、八月納涼歌舞伎 第1部では、それぞれの長男である中村勘九郎さん・坂東巳之助さんの共演で「棒しばり」がかけられています。長年 歌舞伎を観ている方は、どうしても、お父さま方を重ねずにはいられないと言います。
イヤホンガイドがなくても分かる、狂言がかりの楽しい舞踊です。
ちなみに、第1部のもう一つの演目「おちくぼ物語」も、戦後に作られた歌舞伎なので、だいたいのあらすじや人物さえ押さえていれば、イヤホンガイド無しで楽しめるかと思います。
日本版シンデレラと言われる古典文学がもとになった古典なので、やはり、見どころの一つは、継母や異母姉妹の意地悪。継母 市川高麗蔵さんや、三の君 中村雁成さんが、「何てことするの!? ヒドイッッッ!」と叫びたくなるような、巧い敵役を演じてくださっています。
おちくぼ姫の実の父(坂東彌十郎さん)は、つかみどころのない、ほんわかとした人で、頼り甲斐はありません。
姫を助けてくれるのは、イケメン貴公子。
左近少将 中村隼人さんが、少女マンガから飛び出してきたような(あるいは宝塚を連想させるような)イケメンぶりを発揮する『おちくぼ物語』。扇を用いたあのシーンの前後の写真があったので、1枚買ってしまいました。ミーハー。 #歌舞伎
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2015, 8月 16
ジャニーズ顔の隼人くんのファンの方は、今月の彼の、やり過ぎなほどの王子様ぶりをご覧ください!
ちなみに、平安文学の『落窪物語』とは多少違うところも。
歌舞伎座へ向かいつつ、「おちくぼ物語」の予習。この平安文学もまた、歌舞伎らしくアレンジされている。例えば、元の姫はただただ大人しいお姫様です。原作の典薬助退散のエピソードは歌舞伎ではやれない内容なのです……(笑)
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2015, 8月 16
歌舞伎では、ただただ優しく大人しい姫にしなかったことで、中村七之助さんの雰囲気が十二分に生きるお役になりました。
「お許しあそばせ!」良かったなぁ。
そのまま第2部に突入。「逆櫓」では、改めて、中村橋之助さんの時代物の似合いぶりに魅せられました。
そして。
「逆櫓」の中村児太郎さん、「京人形」の坂東新悟さんも、「あら、素敵!」と思う場面が多かったなー(^^) このお二人に加え、七之助さんに、梅枝さんに、壱太郎さんに、米吉さん。若手の女方は百花繚乱ですねぇ。
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2015, 8月 16
一階で舞台写真を買うのは初めて。私の前のに並んでいた、キレイなお姉さんが、中村七之助さんの写真ばかり7枚買っていらっしゃった☆ 今月、ニュースなどでは勘九郎・巳之助コンビばかりが映るけれど、実は、七之助さんが、朝から晩まで良い役たくさんやっていらっしゃるんだよねぇ❤︎ #歌舞伎
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2015, 8月 16
歌舞伎座 第2部も見終えて、七之助さんの京人形にうっとりと……❤︎ 天性の陽性を持つ勘九郎さんと、変幻自在な女方の七之助さん。この2人が兄弟として生まれたおかげで、共演がたくさん見られるのは、本当に嬉しくて有難い。来月の赤坂大歌舞伎「お染の七役」も楽しみ! #歌舞伎
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2015, 8月 16