懸想文

国語講師 吉田裕子のエッセイ、歌舞伎観劇メモ、古典作品や長唄・端唄の現代語訳など

四谷怪談を少し特別なスタイルで。【歌舞伎音楽家達による「四谷怪談」】@劇酒場 忠臣蔵

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本日は、【歌舞伎音楽家達による「四谷怪談」】という企画にお邪魔してきました。

 

四谷怪談のお岩さんの人間ドラマの部分(死んで幽霊になる前の部分)を、ググッと1時間ほどにまとめての上演。

 

三味線は杵屋五七郎さん、唄は和歌山富朗さん。ベテランのおふたりの演奏(なんと、富朗さんはお岩さんも熱演!)と、「劇酒場 忠臣蔵」の店主で俳優の松元さんや、俳優の三木さんの演技が加わっての熱演でした。

 

杵屋栄之丞先生による作品解説も絶妙な塩梅で、単にあらすじを追うダイジェストといった感じではなく、ひとつの作品として楽しめる作りになっておりました。

 

伊右衛門や伊藤家に裏切られ、切迫してゆく。そんな、お岩さんの悲痛な境遇や心境を、黒御簾音楽とともに、見事に切り出して見せていただきました。

 

鶴屋南北の本、三味線音楽、役者のお芝居。それぞれの力をしみじみ感じた時間でした。

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松元 信太朗 - 昨晩の「四ッ谷怪談」の動画の一部です! 貴重な経験をさせて頂き嬉しい限りです!... | Facebook