懸想文

国語講師 吉田裕子のエッセイ、歌舞伎観劇メモ、古典作品や長唄・端唄の現代語訳など

2015-07-26から1日間の記事一覧

(自作短歌)夢中にて走り抜けたる夏の日が夢でありきと後に知りなむ

夢中にて走り抜けたる夏の日が夢でありきと後に知りなむ(むちゅうにてはしりぬけたるなつのひがゆめでありきとのちにしりなん)高校野球が好きだ。プロ野球も好きなのだけど、高校野球、その中でも夏の高校野球、甲子園には特別なものを感じてしまう。教え子…

(自作短歌)行く末の心もとなさ分け持ちてただ寝汚く眠らるる冬

行く末の心もとなさ分け持ちてただ寝汚く眠らるる冬(ゆくすえのこころもとなさわけもちてただいぎたなくねむらるるふゆ)フリーランスになった1年目のころ、仕事といえば、夕方からの塾や家庭教師だけ。書き物の仕事も特にしていなかったので、(今思えば)毎…