懸想文

国語講師 吉田裕子のエッセイ、歌舞伎観劇メモ、古典作品や長唄・端唄の現代語訳など

2016-01-02から1日間の記事一覧

大阪松竹座 夜の部は愛之助さん・壱太郎さん・中車さんが奮闘!(2016年1月壽初春大歌舞伎の感想)

大阪松竹座は、昼の部も夜の部も出し物がバラエティに富んでいて、飽きずに見ることのできる楽しい時間でした。夜の部は「桂川連理柵 帯屋」「研辰の討たれ」「芝浜革財布」。 「桂川連理柵 帯屋」は、こちらのインタビューで壱太郎さんがおっしゃっているよ…

大阪松竹座 昼の部は多彩で楽しい出し物(2016年1月壽初春大歌舞伎の感想)

2016年の初芝居は、大阪松竹座にいたしました。 www.kabuki-bito.jp 三重の実家から駆け付けたので、鏡開きには間に合わなかったのですが、初日記念のステッカーをいただいたり、艶やかなお着物のお客様の多い中で過ごしたりすることで、お正月芝居の華やか…

76「下もゆる雪まの草のめづらしくわが思ふ人にあひみてしがな」(和泉式部集)

『和泉式部集』76番 「下もゆる雪まの草のめづらしくわが思ふ人にあひみてしがな」 (したもゆるゆきまのくさのめづらしくわがおもふひとにあひみてしがな) 掛詞:芽―めづらしく 序詞:「下もゆる雪まの草の」が「めづらしく」を引き出している 雪の下に生…