2016-02-07から1日間の記事一覧
『和泉式部集』162番 歎くことありと聞きて、人の「いかなることぞ」と問ひたるに ともかくも言はばなべてになりぬべし音に泣きてこそ見せまほしけれ (ともかくもいはばなべてになりぬべしねになきてこそみせまほしけれ) なべてに ― 平凡に、普通に ぬべし…
『和泉式部集』161番 また、人の葬送するを見て 「立ちのぼる煙につけて思ふかないつまた我を人のかく見む」 (たちのぼるけぶりにつけておもふかないつまたわれをひとのかくみむ) ~につけて ― ~があると、それに関連して 煙 ― 火葬の煙のことと思われる…