懸想文

国語講師 吉田裕子のエッセイ、歌舞伎観劇メモ、古典作品や長唄・端唄の現代語訳など

丸本物

鎌倉三代記 絹川村閑居の場あらすじ・名ぜりふ 時姫(歌舞伎の三姫の一人)の決心

あらすじ 北条時政は坂本城攻めを開始した。一方、時政の娘・時姫は、坂本方の若武者の三浦之助義村と許嫁であって、絹川村で暮らす三浦の老母・長門をかいがいしく世話している。早くも嫁としての意識を強く持ち、時政からの使者が迎えに来ても戻らない。 …

歌舞伎 金閣寺(祇園祭礼信仰記)あらすじ・名ぜりふ 三姫のうち雪姫の活躍

あらすじ 松永大膳久秀は足利将軍に謀反を企て、将軍の母・慶寿院を金閣寺の二階に幽閉している。その天井に竜を描く話を口実とし、大膳は、雪舟の孫・雪姫をくどく。竜を描くか、自分の愛人になるか、と迫るが、雪姫にはすでに狩野之助直信という夫がある。…

本朝廿四孝あらすじ(十種香・奥庭=狐火を中心に) 歌舞伎の三姫 二十四孝の趣向 名台詞

あらすじ 武田信玄・上杉謙信は厳しく対立していたが、両家ともに、将軍・足利義晴暗殺の嫌疑をかけられる。そこで、三年間休戦して「真犯人を探し出せなかったら、子供の首を差し出す」とまで宣言する。しかし、真犯人は見付からず、武田勝頼・長尾景勝に切…