懸想文

国語講師 吉田裕子のエッセイ、歌舞伎観劇メモ、古典作品や長唄・端唄の現代語訳など

11/29(日)-12/5(土)の1週間に読んだ本

今週は、充実した雑誌や図録、筋書きに胸をときめかせた1週間でした。『家庭画報』や『婦人画報』『和楽』『演劇界』の新年号のおめでたさ。

 

講談社野間記念館の図録に、講談社創業者の野間さんの、以下の言葉が載っておりました。

 

雑誌の本領は、雑なるにあると。(中略)この尊重すべき『雑』が無かったならば、人は単調に苦しんで、寧ろ生きていても、詰まらないと感ずるかもしれない。幸いなことには、この『雑』がある故に、人はそれぞれ自分の性分に適するものを選んで来て、欣然として、歓喜の生を、送り迎えるのである。

 

今週読んだ雑誌はどれも、この『雑』の魅力にあふれていました。編集部の皆さんの手間暇のおかげで、たった数百円から千数百円払うだけで、様々な分野の楽しい情報に触れられることは本当に幸せなことです。