どんつくに関する覚え書き、歌詞(神楽諷雲井曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり))
2017年の三月大歌舞伎 昼の部、坂東巳之助さんらの「どんつく」を観に行くので、その前にちょっと下調べをしたことのメモ。
- 初演は弘化3年1月(1846年)、江戸市村座。
- もともと日本橋を背景にしていたが、現在では、亀戸天神を舞台にするようになった。
- 同じく常磐津の「乗合船」同様、街頭演芸者を中心にしつつ、町家の風俗を描いた舞踊劇。
- 「商売商売」と言ったのを、どんつくが「ハイ、売商(ばいしょう)売商」と受けて曲芸披露が始まる。
曲芸披露の部分の歌詞
千早振りにし昔より、神をいさめの曲太鼓、八百(やお)や万(よろず)の、手をつくし、音(ね)も冴え渡る庭神楽、これも神力(しんりき)加護毬(かごまり)や、来た来た来たもてこいな、よいよい、肩に受け身の流し持ち、ヨイサ、抜けつ潜(くぐ)りつ、ひょいと止まった柳に燕、籠(かご)に手毬のしゃんとこい、落ちたら恥よ、落としたら拾う袋もち。
どんつくの唄のいわれの部分の歌詞
そさまええなら、おんらもええ、それで世の中どんとよい、どんつくどんつくどんつくどんつくどどんがどん。あれも見さいな、あいあい山の彼方から、そさま手管に乗せられて、うからうっ惚(ぽ)れこんで、おんべえのりすぎたアえ、ほんねほんねよ、銭落としたで溝さえ陥(はま)ってうッばしる、こいつもどんつく邪慳な邪慳な、人さ誹(そし)ろと馬の耳に風よ、すいせすいせ、ああ、どんつくどんつくどんつくどんつくどん、サア、ちげねのねのねの真中(まんなか)じゃ。
締めくくりの歌詞
千代の縁(えにし)を結びの神の、仲人島台、梅松竹(うめまつたけ)の、杯は、嬉しい仲じゃないかいな。悪魔降伏千代万歳(ちよばんぜい)、めでたき春と祝しける。
参考リンク
www.kabuki-bito.jp
前回の上演時