懸想文

国語講師 吉田裕子のエッセイ、歌舞伎観劇メモ、古典作品や長唄・端唄の現代語訳など

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

端唄「香に迷う~御所車~」歌詞と現代語訳

端唄「香(か)に迷う~御所車(ごしょぐるま)~」 香に迷う 梅が軒端に匂い鳥花に逢瀬を待つ年(とせ)の明けて嬉しき懸想文(けそうぶみ)開く初音のはずかしくまだ解けかぬる薄氷雪に想いを深草の百夜も通う恋の闇君が情けを仮寝の床の枕片敷く夜もすが…

尾上右近さんの女形の美しさよ! 歌舞伎座 七月大歌舞伎 昼の部

2016年7月、歌舞伎座 昼の部のメインは、浪人から老中、大老格にまでのぼりつめた、出世の鬼 柳沢吉保を描く「柳影澤蛍火(やなぎかげさわのほたるび)」。ミーハーな感想としては、様々なこしらえ、役回りの尾上右近さんを観られたのが嬉しゅうございました…

中村梅枝さんの雲の絶間姫(『鳴神』)にときめいた松竹大歌舞伎 巡業 中央コース(府中の森芸術劇場)

松竹大歌舞伎 巡業 中央コースの2日目、府中の森芸術劇場(東京都)にお邪魔してきました。まずは、国立劇場歌舞伎鑑賞教室で磨き抜かれた中村萬太郎さんの流暢な「歌舞伎のみかた」。今回は、坂東亀寿さんも加わってますますパワーアップ。鳴り物の実演中…