いとしの儚(劇団扉座)@座・高円寺を観てきました!
座・高円寺での劇団扉座「いとしの儚(はかな)」を観てきました。MEGUMIさんのイメージががらりと変わりました。劇中人物同様、文字通り命を懸けて臨んでいる彼女に始終惹き付けられました。https://t.co/etTvn5kEnf
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2015, 10月 31
今回MEGUMIさんが「いとしの儚」を主演なさることになった経緯が好きです。彼女が以前、扉座の舞台に衝撃を受けたことがあり、自ら、主宰の横内さんに手紙を書いたことからご縁が始まったんだそうです。「自分がやりたいことは、ちゃんと自分で“やりたい”と言わなくちゃと思って」
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2015, 10月 31
生の舞台を観に行く楽しみのひとつに、「演じ手の本気や情熱をひしひしと感じられる」ということがあると思います。今回のMEGUMIさんは、まさにそのような気迫に満ちていました。
突き飛ばされても、裏切られても、懸命に愛し、生きる。そして……。
始終、ひたむきな儚の姿に衝撃を受け、自分の愛や生、性のあり方を考えずにはいられませんでした。
他の登場人物も、キャラが立っていて(というより「アクが強くて」という表現が似合うかもしれない)、多種多様な演出も面白く、2時間があっという間でした。
劇団扉座のお芝居を観るのは初めてで、特に前情報も仕入れずに出掛けたのですが、「いとしの儚」には、歌舞伎らしい演出も多くて、驚きました。私はこういう、丁寧につくりだされた、お芝居味あふれた空間が好きなのだと改めて実感しました。
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2015, 10月 31
たぶん私は、設定や筋立て、所作などの自然なリアリティーを求めているのではないのだなぁー。時に、自分の生きる現実よりも迫真性を持つ、お芝居の世界。目の前に生きる人間たちから迫力を感じられるお芝居が大好きなのだ。
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2015, 10月 31
見終わった直後は、「自分の好きなひとを一生懸命大切にしたい!」という気持ちで、何だか胸が熱くなっているような感じでした。(昔、『最終兵器彼女』という漫画を読んだときの読後感に少し似ています。)
そして、10/31(土)に見に行ってから数日経つ今も、ストーリーや設定の意味などに、しみじみと思いを馳せています。これだけ作品の余韻を味わっているというのは、自分として珍しいので、少し驚いていますし、だからこそ、このお芝居を皆さんにオススメしたいと思うのです。