NHK古典芸能鑑賞会(第42回 歌舞伎「身替座禅」)の感想
NHK主催の古典芸能鑑賞会、歌舞伎「身替座禅」(尾上菊五郎さん主演)を拝見してまいりました。
イベント詳細・申込(第42回 NHK古典芸能鑑賞会) | イベント・インフォメーション | NHK(日本放送協会)
このイベント、安い席は1,000円~。このお値段で、各分野の人間国宝の方々の名演を堪能できるのですから、お得ですよね。NHK様様です。(私は仕事の都合上、歌舞伎から見ましたが、琴や尺八のメドレー、狂言、歌舞伎の3本立てでした。5:30~9:00。幕間が長いので、実質2時間半ほど。)
NHK古典芸能鑑賞会、歌舞伎には間に合ったー(^^) 最近、納涼歌舞伎の「棒しばり」に、錦州名古屋の「太刀盗人」、今日の「身替座禅」と、岡村柿紅さんが歌舞伎化した作品をよく見ています。 pic.twitter.com/9eOAytI6QK
1,000円のD席(NHKホールの2階席 後方)でも十分に楽しめました。常磐津と長唄の歌詞が出るのが有難かったです。楽しい演目なので、テレビ放送(12/19(土)14時から)、皆さんご覧あそばせ〜。 pic.twitter.com/A2riwsMQxE
常磐津の歌詞が出てくれたおかげで「内の茨に止められて」「怒れば般若 恨み嘆けば鬼瓦」「ぜひもなくなくこの姿」などなど、楽しいフレーズを覚えて帰ることができました。長唄との掛け合いも豪華豪華♪
「身替座禅」は狂言をもとにした演目で、歌舞伎化されたのは明治末期ですので、台詞も分かりやすく、ストーリーも面白い作品です。舞踊が適宜取り入れられているので、視覚的にも楽しますし、常磐津がいい声を聞かせてくれたり、長唄との掛け合いを聞かせてくれたりして、聴覚的にも楽しめます。
事前予習は必要のなさそうな演目ですが、こちらのサイトがわかりやすくまとめてくださっています。
以下、感想をつらつらと。
「身替座禅」は、狂言「花子」をもとにした演目で、きっと狂言の方も面白いのだろうけど、セリフや仕草を適度に崩せる柔軟さに、歌舞伎化の良さがありますねぇ。「芸品ということを心にとめておかないといけません」(二世尾上松緑)とのことですが、庶民的で人間臭くて、笑いの絶えない、幸せな演目。
中村梅枝さんと尾上右近さんの腰元コンビが可愛らしくて最高でした。
2人とも声がステキですし、二人で一緒に踊るところとか、連れ立って素早く歩く仕草とか、一つ一つがたまりません❤︎
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2015, 10月 28
右京(尾上菊五郎さん)が見せる、恐妻家の顔、太郎冠者に対する御機嫌な主人の顔、花子と逢ってのうっとりした顔。そして、いわゆる“鬼嫁”ながら、ひたむきに夫を愛する玉の井(市川左團次さん)。この夫婦のやり取りは最高ですね(^^) 楽しかったー!
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2015, 10月 28
終演後は渋谷駅から帰ったのですが、公園通りに良いお店を発見。お芝居の記憶を振り返りながら、おいしいトーストとコーヒーをいただきました(^^)
公園通りをのぼったところ。渋谷らしからぬ居心地の良いお店だった。 >> 24/7 coffee&roaster shibuya (トゥエンティーフォーセブン コーヒーアンドロースター) - 渋谷/カフェ https://t.co/4H0MXfssvU
— 吉田裕子(国語講師) (@infinity0105) 2015, 10月 28